ライトノベル・フリーゲームの感想など。
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熊月温泉の処女作である今作は似非推理物ADV、犯人候補無き連続殺人、ノリと勢いだけでの探偵志望。
溜息と諦めに包まれる主人公、三木原光吉の運命は――(公式サイトより)
推理ものと思いきや全然違うアドベンチャーゲーム。
異常に鋭い「勘」を持つ光吉は幼馴染の洋子の探偵ごっこに付き合わされてしまいますが、事件は意外な展開に……。
推理がしたければすればいい……じゃないですけど、公式にもあるようにそういうゲームではありませんw
犯人やトリックは考えずに楽しみましょう。急展開の後は割りとベタな感じですが。
キャラクターが魅力的なだけに、立ち絵だけじゃなく一枚絵も欲しいというのは欲張りすぎでしょうかw
3部作の1作目ということで、これからの展開にも期待。2作目の「鎮魂歌」は既に公開中です。
個人的に奈乃子さんには次回も出て欲しいところ。
【熊月温泉】
http://kumaduki.s145.xrea.com/
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探偵の宇佐美義彦とその助手・伊藤涼子は休暇を利用して旅行に向かうが、先の見えない吹雪に襲われ通りかかったホテルに宿泊することになる。
そのホテルでオーナー夫妻が不可解な死を遂げ、二人は調査をはじめる。
オーソドックスな展開の推理アドベンチャーです。
特徴は「仮説」と「証拠」を組み合わせて新たな仮説を導く「思考連結システム」。
例えば「二人は病死か?」+「ウィスキーボトル」=「殺人か?」といった具合です。
似たようなキーワードがあるとちょっと混乱しやすいので注意。犯人の見当は早い段階でつきますが、特定の証拠がないと解決できないので手こずるかもしれません。
ちょっと推理を楽しみたいときにどうぞ。
【ダウンロードサイト】
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se381785.html
中学時代の同級生にアルバイトを紹介された琴平葉子は、新潟の山奥・旧帰島背村の洋館でお手伝いさんをすることに。しかし、葉子の前に度々幽霊が現れ、「行かないで」と警告する。それでも洋館に赴いた葉子は、そこで奇妙な現象に巻き込まれる。
演出満載のホラー乙女アドベンチャーです。今作は前編ということで、主要な登場人物が全員揃うところまでが描かれています。なので「そこで奇妙な現象に巻き込まれる」のは後編ということになりますw
とにかくこの作品は演出が凄いです。常に何らかのエフェクトがあるので見ていて飽きませんし、瞬きしたり髪が揺れたりと細かいところまでこだわっています。こんなに動くアドベンチャーゲームははじめてかもしれません。
乙女ゲーということですが、前編ではあんまりそういう感じはしませんでした。男キャラがちょっと頬を染める程度……ですかね。綺麗な女性キャラも出るのでノンケの方もご安心を。
気になったのはちょっとエフェクトが過剰な場面があるところ。部屋の中で「うおっ、まぶし」と言ってしまうほど照明が強い時があります。他にもやたら光が当たっているところがあるので、無駄な電気は消した方がいいです。
あと、これが一番問題ですが、後編の出る目処がたってなさそうですw
当分製作は凍結とのことですが、発表予定日から2年過ぎてるそうで……どうなるんでしょう。こればっかりは祈るしかないです。
しかしこのプロローグ部分だけでもやる価値はあります。数々の美麗な演出は必見ですよ。
前編をやって色々妄想するのも楽しいです。後編を望んでいるのは言うまでもありませんがw
【キタユメ。】
http://www.geocities.jp/himaruya/t.html
・報酬に惹かれて「心霊写真研究室」のアルバイトを受けることにした高校生、跡部。
彼は研究室のメンバーである美月から一枚の心霊写真を見せられる。
「この写真の二人……二日前に死んだわ」
跡部は写真に写った霊の正体を調査することになるのだが……。
謎解きホラーADV、というジャンルだけあって謎解きメインかつちょっと怖いです。
プレイヤーは霊の正体を調べる道中で数々の謎に出会い、それを解かなければなりません。
難易度は中の上くらいに感じました。ゾウディアックよりは楽に進めると思います。僕はホタルのところで泥沼にハマってしまいましたが、それ以外はなんとかなりました。
個人的に終盤の謎解きほど難しくなっていくほうがよかったと思いましたが、これは人それぞれですかね。
ですが突拍子もない行動をとらなければいけなかったり、長々とお説教されたりということはなかったのでゲームに集中できるでしょう。
サイレントヒルの謎解きが好きな人には特にオススメです。
プレイするときは筆記用具を忘れずに……。
【MENCHAN SPOT】
http://menchan5959.hp.infoseek.co.jp/
・廃墟離島と呼ばれる小さな島。
寂しげに浮かぶその島には「コゴリ鬼」という化け物が出る。
コゴリ鬼は島中に湧き、人の念を喰らい形を成す。
役目を負って島を訪れた少女・ミメイはコゴリを喰らうという青年・夜刀と出会う。
送電塔が建つ島で、物語は始まる。
フリーとは思えない出来の、分岐無し和風サウンドノベルです。
グラフィックに釣られてやってみたのですが非常に満足。
話の構成が良かったし、何より脇役に存在感があります。
サウンドノベルの戦闘シーンは一歩間違えると白けてしまいがちですが、この作品では全然そんなことは無かったです。
全体的に良かっただけに、ラストがあっさり終わってしまったことがすごく残念。もうちょっと他の章のエピソードくらい煮詰めて欲しかったです。
そのがっかり感はエンディングのムービーを見たら吹き飛びましたがw あのムービーを見ただけでもやってよかったと思えます。
【TRUE REMEMBERANCE】
http://true-re.sakura.ne.jp/