ライトノベル・フリーゲームの感想など。
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《もしもこのトランクを拾った方がいたら絶対に開けないでください。人にとって危険な武器が入っています。開けない限り危害はありません》
混乱する事故現場の中で、相沢遼一が託されたひしゃげたトランク。その中には精巧な人形のような一糸纏わぬ少女が入っていた――。謎の少女を連れて、先の見えない「禁断のゲーム」が始まる!
角度によっては手乗りタイガーに見えなくも無い謎の少女と共に、東京を舞台にした生き残りゲームを繰り広げる土橋さんの新シリーズです。実はイラストが白身魚さんでなかったので土橋さんの作品と気づかずスルーしてました……。「禁断のゲーム」と帯に書かれてる時点で気づくべきでした。
過去シリーズが好きな人はもちろん、バトルロワイアルが好きな人も楽しめる安心のクオリティ。裏切りと疑心暗鬼のドロドロした部分は薄くなっていく(土橋作品基準で)傾向にありますが、ゲームによる現実への被害が拡大していってると思います。この先どうなることやら。
驚いたのが、「扉の外」の頃には考えられないほど前向きなラストであることです。扉2巻の、疑心暗鬼の果ての嘘くささしかない対話もそれはそれでおもしろいのですが、今回の遼一と奈々の会話は違和感がなく、そして未来があると思いました。やっぱり終わり方としてはこういう方が気持ちがいいです。2巻が発売したってことは平穏は短いものなのでしょうけど。
新シリーズもいいけどツァラトゥストラの階段4巻を出して欲しいというのが正直なところ。あれでは中途半端すぎるというのと、ラプンツェルも「3」で……というより尻切れで終わってしまうのではと不安なのです。
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