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ライトノベル・フリーゲームの感想など。
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 「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」


 「扉の外」の土橋真二郎さんの新シリーズ。
 帯の文句からすると異能バトルモノのようですがそんなことはなく、中身は人間の醜い部分を利用した「ゲーム」や駆け引きがメインです。
 主人公の高校生・福原駿介は目覚めると、見知らぬ人々と一緒に薄暗い部屋に閉じ込められていた。天井には首吊り死体、床にはトランクの山、全員が鎖と手錠で繋がれている……。
 という「SAW」を思わせるシチュエーションからのスタートです。
 後半はまた違ったゲームがあるのですが、僕は前半のゲームのほうがインパクトと緊張感があって好みです。
  
 異能である「パルス」ですが、物語に深く関わっているようで実はなくても成立するんじゃないかという程度の存在感でした。無理にラノベっぽくしようとしたのでしょうか?
 あと、男性キャラよりも女性キャラのほうが魅力的で強そうなのは、もはや珍しくなくなってきたので受け入れますw


 心理戦が見たい人、前シリーズが気に入った人にオススメします。
 今度は中途半端で終わりませんようにっ……!
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 梅雨もようやく明けようとする夏のはじめ。公演を間近に控えた即興劇団『ヒステリカ』は、最終の追いこみに余念がない。

 脚本のない即興劇という特異な芸風と堅苦しい規律ゆえに、存続が危ぶまれていた弱小サークルではあるが、春には待望の新入団員を迎え、新たな体制での第一歩となる節目の公演である。

 最後の日曜日は舞台前特有の緊張を孕みつつも、いつも通り気の置けない遣り取りのうちに幕を閉じる。

 だがそれは同時に、まるで劇中の世界が現実に溶けだしてくるような、不可思議で過酷な最後の一週間の幕開けだった
……。
(公式サイト 序 より)


 期待のノベルゲーム「実験的なテアトロ」の体験版の感想です。
 ヤンデレ見たさにプレイしたら凄い作品に出あえて嬉しいですw

 即興劇団「ヒステリカ」の一員ハイジ(♂)と団員達が異常事態に遭遇していきます。ラジオからは死体のルポが流れ、モデルガンが手を撃ちぬき、関係者が一人一人消えていく……。舞台が開幕したとき、はたして何が起こるのか。

 最初に注目していたのはヤンデレ少女ペーターだったのですが、それ以上に病んでいるのは主人公ハイジかもしれません。好きとか一生懸命とかいう線を越えて演劇に固執する様は狂気を感じさせました。
 ラスト付近のペーターとの一連の流れが怖かったです。が、多分ハイジが刺されることになったとしても何も言えなかったかもしれません。どこの星から来た方ですかハイジさん。お願いする場面とかはいい人なんですけどね。

 綺麗な文章なので体験版だということをすっかり忘れてプレイしていました。まああそこでto be continueなのは当然か。
 完成版では各人のルート分岐もあるそうなので時間がかかりそうですが楽しみに待っています。


 【結社スメール】
 http://sumeru.info/


「もらって。これからも、もらって」


 ヤンデレ少女たちがメインの短編ノベルです。18禁作品なので注意してください! 
 まあHなシーンが一応ありますがちょっとだけですし、”そういう気分”には全くならないと思います。
 むしろグロいシーンに気をつけてください。

 《眼帯回廊》
 霧谷煉は一週間ごとに物をくれる少女と知り合う。はじめは植木鉢やビー玉など可愛らしいものをくれていたのだが……。
 一番「嫌な怖さ」がある話です。カットインでビクッと震えてしまいました……。


 《地下回廊》
 主人公が突然地下に監禁される話。淡々と進んでいくのでどうしたものかと思っていたらぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこ。恐ろしさはありますがどうしてこんな状況になったのか語られずに終わってしまいます。外伝が別途ダウンロードできるのでそちらもどうぞ。


 《包帯回廊》
 自傷癖をもつ少女「クゥ」は幼馴染の牧瀬孝士が気になるのだが……。
 グロ注意。モザイクいれるところが間違ってますよ(((( ;゚Д゚)))
 見た目で既に警戒していたのですが、実際アレなシーンになると幽霊よりもよっぽど恐ろしいです。


 あとがきで作者さんも述べていますが、ヤンデレというより「狂デレ」かと思います。あるいはヤンクル(病んだり狂ったり)で。単純に元からおかしい女の子ばかりですからねw 
 細かい設定・疑問は語られないのですが、独特の病んだ雰囲気を楽しみたい人は是非やってみてください。
 理不尽に酷い目に遭う主人公達は哀れ……。
 

 【ぱんけーき】
 http://pancake.sakura.ne.jp/
 シリーズ完結!
 この空間の意味と理由がついに明かされる……!


 ……はい、明かされませんでしたorz

 シリーズの最終巻であることは間違いないのですが、誰がなんのためにゲームを仕掛けたのか?という部分はほとんど分からずじまいです。帯や紹介文に解決あるいは事態の収束を思わせることが書いてあったので期待していたのですが、残念でした。そこ削っちゃあダメだろ!!
 ゲームと醜い争いに関しては楽しめたのですが、読むときはオチてないということを念頭に。


 今回の主人公は「ゲーム」に敗北した2組の生徒、中山美鈴。状況を打開する方法としてソフィアが提示した「オンラインゲーム」をすることになるが、そこで謎めいた存在と接触する……!



 どうでもいいのですが、美鈴をメイリンとしか読めない人を見つけてちょっと安心しました。
 カカカ……! 愉快愉快……!
 
 仲の良かった者が… 
 些細な誤解… つまらぬすれ違いで… 仲違い…!
 醜く言い争う様は………

 いつ見ても… 楽しい…!

 ククク… 垂涎垂涎…!
 お願いだから… 頼む…!

 このまま一生… 啀(いが)み合ってくれっ…
 
(「賭博堕天録カイジ」より)

 

 なんちゃって。
 今回の主人公は前回の「ゲーム」に負けたクラスの高橋新一。
 新たなフロアを見つけて拠点を移した彼らだったが、そこには更に過酷なゲームが待っていた!


 前回物足りなかった要素を盛り込んで、ゲームが更にえげつなくなります。人間同士の争いは一番激しくなりますが、3冊の中で一番おもしろい巻だと思います。
 まあ、ただ極限状況の中に希望を求める人にはあんまり向かないかもです……。
プロフィール
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ツカサ
性別:
男性
自己紹介:
【お気に入りキャラ】
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折原臨也
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・メールアドレス
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