（小説版）とある魔術の禁書目録 ３

　鎌池さん本領発揮！
　これは禁書の中でもお気に入りの巻です。
　１・２巻とは毛色が変わって、今回は「科学」の話。
　そんなに不幸に見えない上条、前回出番がなかった美琴、彼女にそっくりの御坂妹、上条のライバル的存在で最強の超能力者「一方通行」が熱いバトルを繰り広げます。

　インデックス……誰だっけ？

　ええと、題名を「とある御坂の超電磁砲」に変更してくださいｗ
　インデックスを喰ってしまうほどの美琴のツンデレっぷりが溢れ出ています。
　本当にチョイ役だった美琴が、ここまでヒロイン級の魅力を出せるとは思わなかったです。

　美琴のツンデレと並んで、一方通行の壊れっぷりがおもしろい！　やばいこいつ倒さなきゃ、って気分にさせてくれます。
　性格と並んで能力も無茶苦茶ですｗ　前回のアウレオルスも酷かったですが、これは上条以外にはどうしようもないですね。


　最も違和感があった場所がひとつ。感電の理論は、そりゃあいくらなんでもありえないだろ、って感じなのでまともに考察する必要もないですかね。電流が低ければ人は死なないから、電圧１０億ボルトでも大丈夫、と言われても。まあ上条の体質が特殊だったということにします！　幻想殺し以外は普通の高校生のはずなんですけどね……。
　このシリーズでそういうこと考え出したら負け、ってのはわかるんですけどねｗ　
　「禁書だから仕方ないな」と思えるにはもう少し時間がかかるのでした。

　禁書に興味がある人はとりあえず３巻まで読んでみて、と禁書スレでよく言われています。丁度ヒロインキャラとライバルキャラが登場したし、鎌池さんの文章力も向上したからだと思います。
　１～３巻を見て合わないと思った人は……残念です。なにせ１６巻まであるし、多分２０巻くらいまで続きますから。（そして４巻が微妙な出来なのでｗ）


　……おっと、今ではとある科学の超電磁砲が出ていましたｗ