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ライトノベル・フリーゲームの感想など。
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 主にタイトルに魅かれなかったのでスルーしてたら、電撃小説大賞「金賞」だった「扉の外」。
 設定をみてみると自分好みだったので感想を書いてみます。


 主人公・紀之は目が覚めると見知らぬ場所にクラスメイトたちと共に監禁されていた。
 ソフィアと名乗る人工知能は、「宇宙船で地球を脱出することになった」「腕輪をつけている限り身の安全は保障される」と言う。
 束縛されることを嫌う紀之は、一人腕輪をはずしてしまう――


 という感じです。内容はソリッドシチュエーションのバトルロワイアルなライアーゲーム?
 極限状況下で出てくる人間の汚い部分が見たい人はいいかもしれませんw
 逆に「いい話」を求める人にはオススメできません……。


 この作品は1・2・3の三巻構成ですが、ぶっちゃけ中途半端で終わります。1巻の終わり方もすごくぶつ切りです。こういう設定の映画ではよくあることなのですが、せっかくだからもう一捻りしてほしかったです。
 
 「CUBE」とか好きな人はいいかもしれません。電撃の中でも風変わりな一品ですよ。



 主人公がムカツクくらいに中2病。
 人間の汚い部分ということで、コミュニケーションに疎い紀之が疎外されていくのですが、これは紀之も悪くないですか?
 特に根拠もないのに「群れてる奴らはバカだ」と見下して、でもしっかりと食料は受け取る。他にもクラスメイトを見る描写では基本的に軽蔑してる感じで、これはハブられるなと思ってしまいます。
 

 主人公がこんな調子だからか、他の男子も役立たずで……。まあ混乱を起こす元になる「暴力」を手っ取り早く削ぎ取ったのは珍しいと思いました。絶対不良が暴れるか何かしそうだったので。
 女性陣の中で一番注目したのは正樹愛美。彼女が暴走したらえらいことになりそうだと思って期待してました。まともそうに見えて実は厄介です。もっと腹黒くてもよかったと思います。


 気になる黒幕については華麗にスルーでした……。
 薄々気づいてましたけど。誰も自分達を管理している存在についてあんまり話さないですから。
 こういう作品のラストって黒幕についてはスルーなんですよね。でもラノベだし、ということでちょっと正体がわかるんじゃないかと期待してました。
 紀之が成長すると思いきやそんなこともありませんでしたしね。ちょっとは希望があると「見せかけて」終わってしまいました。
 このラスト、最低最悪だと嫌う人もいれば、これが正解だと肯定する人もいるようです。全然違います。
 僕は……こんなラストかよ!まあしょうがないか、です。中途半端?
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